SIPLUS CMS1200 コンディションモニタリングシステムによる、ギアおよびベアリングの予兆監視と劣化診断
金属製品製造会社様の圧延設備に納入しましたコンディションモニタリングシステムの事例をご紹介いたします。
お客様の課題
突発的な設備異常の削減
生産設備の保全、生産計画の維持、製品の安定した品質維持のため、予知保全を推進する
高速周期で連続的に振動データを取得したい
取得したリアルタイムの振動データを既設の上位システムにシームレスに接続し運用する
製鉄における厳しい環境下でも使用可能なソリューションが必要
導入内容
ミル用:S7-1200(CPU)1台+CMS1200 2台+振動センサ8台+ミル用のHMIパネル
ミル用:S7-1200(CPU)1台+CMS1200 1台+振動センサ4台
カットソー用:S7-1200(CPU)1セット+CMS1200 1台+振動センサ2台+HMIパネル
システム構成
振動センサおよびCMS1200設置状況
ミル(上)
ミル(下)
軸受け
CMS1200
振動実効値速度 時系列データ(24時間)
上位システムへの連携
SIPLUS CMS1200によるコンディションモニタリングシステム導入によるメリット
ギアの異常、前後ベアリングの劣化診断が実現
①モータ伝達ベルトが滑った場合の振動変化の確認
→モータ伝達ベルトの異常を振動変化から確認
②ソー(ブレード:約1200回転)の劣化・回転軸のブレの兆候管理
③通常時(カットしていない時)の振動変化の確認
④有線型ならではの高精度かつ連続的な振動データの収集
⑤標準搭載のOPC UAサーバー機能で既設の上位システムへのシームレスな連携が実現
⑥豊富なオプションにより、厳しい環境下への適用が実現
お客様の声
今までは、ある意味『五感に頼った感覚的な日常点検』が主であった。今回の機器導入により、設備状態の「見える化」が実施できることとなった。
現在、社内のネットワーク内通信にもデータの取り込みが実現できており、既設監視ソフトとの併用もできている。
今回、各ミル状態を改めて確認したところ、1機が異常に振動値が高いことが確認され、長期定修時に開放点検を実施する予定である。